輻輳不全は、近くを見る際の眼の正常な働きに影響を与える眼疾患です。

近距離で目を使うとき、両眼が同時に内側へ回転して近くの対象に焦点を合わせられない状態を輻輳不全(Convergence insufficiency)と呼びます。この両眼異常を有する患者は、遠方を見るときは眼位がほぼ正常か軽度の外斜であるのに対し、近方を見るときには明らかな外斜を示します。

輻輳不全の方は、片眼または両眼が協調して動かないことがあり、次のような視覚症状を引き起こします。
1. 複視:近距離の対象を見たときに像が重なって見える。
2. 眼精疲労:読書など近見作業の最中や後に、目の不快感や疲労を感じる。
3. 頭痛:多くは目の周囲や前額部に起こる。
4. 視力低下:近見作業で鮮明な視力を長時間維持しにくい。
5. 集中力の低下:読書やその他の近見活動で注意を保ちにくい。
6. 文字の動き/浮き:文字がページ上で動いたり浮いたりして見える。